社内検索AI比較 2026年5月版:社内FAQ・資料検索・出典確認の選び方
社内検索AIは、散らばった資料を一気に賢くする魔法ではありません。社内FAQ、議事録、マニュアル、規程、共有ファイルの置き場所を決めたうえで、出典に戻れるか、権限を守れるか、少人数で運用できるかを比較することが大切です。
このページでは、公式情報・公開情報をもとに用途別の違いを整理しています。スポンサー・提供・アフィリエイトの有無: 無。価格・機能は変更されることがあるため、最終的には各サービスの公式サイトを確認してください。最終情報確認: 2026-05-07。
この比較だけで決めないこと
- 価格、無料枠、利用できるモデルは変わるため、導入前に各サービスの公式ページで確認する。
- 医療、法務、会計、採用、個人情報を含む判断は、AIの出力だけで決めない。
- 社内データを入れる前に、保存先、学習利用、権限、社内ルールを確認する。
- 全社導入ではなく、まず1つの業務で人が確認する運用を試す。
評価軸
- いま情報が集まっている場所と合うか
- 回答の出典や元資料へ戻りやすいか
- アクセス権・共有範囲を扱いやすいか
- 少人数でも運用を始めやすいか
- 日本語の社内文書を読みやすく扱えるか
- 料金、対象プラン、AI機能の提供範囲を公式ページで確認しやすいか
比較対象
Notion AI
Notion Labs
Notion AI は、Notion 上にある社内ドキュメント、議事録、タスク情報などを要約・整理するAI機能です。ナレッジベース、プロジェクト管理、社内マニュアルを Notion に集約している組織では、情報検索や文章作成の効率化に役立ちます。会議メモを整理したり、長いページを要約したり、社内向け文書の下書きを作る用途と相性があります。ただし、Notion 内の情報が整理されていないとAI活用の効果も出にくいため、ページ構成や命名ルールを整えることが重要です。
NotebookLM
NotebookLM は、自分でアップロードした資料や指定した情報源をもとに、質問応答や要約を行えるGoogleのAIノートツールです。社内マニュアル、研修資料、議事録、調査資料など、限られた情報の中から答えを探したい場面に向いています。一般的なWeb検索ではなく、指定した資料に基づいて整理できるため、社内ナレッジの読み解きに使いやすいのが特徴です。ただし、元資料の内容が古い場合は回答も古くなるため、資料の更新日や出典を確認しながら使う必要があります。
Slack AI
Salesforce
Slack AI は、Slack 内のスレッド、チャンネル、会話履歴を要約・検索しやすくするAI機能です。日々のやり取りが Slack に蓄積されている組織では、過去の決定事項や議論の流れを探す時間を減らす目的で活用できます。会議に出られなかった人が議論の要点を把握したり、長いスレッドを短く確認したりする場面に向いています。ただし、Slack 上の情報は雑多になりやすいため、チャンネル設計や投稿ルールを整えることでAIの効果も高まりやすくなります。
Box AI
Box
Box AI は、Box に保存された文書や資料をもとに、内容の要約や情報検索を支援するAI機能です。契約書、提案書、社内マニュアル、会議資料などが Box に集まっている会社では、必要な情報を探す時間を減らしやすくなります。特に、過去資料を参照しながら提案書や回答文を作る業務と相性があります。ファイル管理が整理されているほど効果を発揮するため、フォルダ構成や権限管理を見直しながら導入するのが現実的です。
Dropbox Dash
Dropbox
Dropbox Dash は、Dropbox や連携サービス内に散らばった情報を横断的に探しやすくする社内検索系のAIツールです。資料、リンク、ファイル、クラウド上の情報が分散している会社では、必要な情報にたどり着くまでの時間を減らす目的で活用できます。特に、過去資料や共有ファイルが多いチームでは、情報検索の入口として役立ちます。ただし、効果を出すには連携先の整理やアクセス権限の設計が重要で、情報が混在したままだと検索結果の質も安定しにくくなります。
各ツールの向き不向き
| ツール | 向いている用途 | 向かない用途 |
|---|---|---|
| Notion AI | Notionに社内FAQ、議事録、プロジェクト情報が集まっている組織に向く。Notion公式ヘルプでは、BusinessまたはEnterpriseプランでEnterprise Searchを使い、ワークスペースや接続済みアプリを検索し、回答に出典を付ける説明がある。 | Notionに情報がほとんどない組織では、先にナレッジの置き場所を決める必要がある。 |
| NotebookLM | まず重要資料を数十本に絞って読み解きたい用途に向く。Google Workspace公式情報では、アップロードした資料をもとに回答し、出典確認できること、Workspace向けの扱いではライセンスにより機能やデータの扱いが変わることが示されている。 | 全社の大量文書を常時横断検索したい場合は、権限管理や運用範囲を別途検討したい。 |
| Slack AI | Slackに日々の相談、決定事項、顧客対応メモが残っている組織に向く。Slack公式ヘルプでは、AI機能の利用可否がプランにより異なり、検索やファイル要約、Enterprise Searchは上位プラン中心で提供されることが示されている。 | Slackよりメールやファイルサーバーが情報の中心になっている組織では効果が出にくい。 |
| Box AI | 契約書、提案書、マニュアルなどのファイルがBoxに集まっている組織に向く。Box公式サポートでは、Businessプラン以上で単一文書へのAI質問や、Enterprise以上で複数文書・Box Hub・AI Studioなどの利用範囲が広がることが説明されている。 | Boxを使っていない、またはファイル管理がGoogle DriveやSharePoint中心の組織では導入前提が重い。 |
| Dropbox Dash | Dropbox、Google Drive、Microsoft 365、Slackなど複数サービスに資料が分散している組織に向く。Dropbox公式ヘルプでは、Dashで接続アプリ横断の検索、要約、質問応答を行えることが説明されている。 | 情報の置き場所が1つにまとまっている小規模チームでは、まず既存ツール内検索やNotebookLMで足りることがある。 |
どれを選べばよいか
- Notionに社内知識が集まっている → Notion AI - まず限られた資料から正確にQ&Aしたい → NotebookLM - Slack上の議論や決定事項を探したい → Slack AI - 契約書・提案書・規程類がBoxに集まっている → Box AI - 複数SaaSに資料が分散していて入口を1つにしたい → Dropbox Dash - どれを選ぶ場合も、最初は「よく聞かれる社内質問10件」に答えられるかだけを試す
本ページは2026年5月7日時点の公式情報をもとに整理しています。社内検索AIは便利ですが、古い資料や権限設定の誤りがあると、古い答えや見せてはいけない情報が出る可能性があります。 導入前に、検索対象にする資料、見せてよい人、回答の出典確認、古い資料の更新責任者を決めてください。価格、利用可能機能、AI機能の提供範囲はプランや地域で変わるため、最終判断前に各社公式情報を確認してください。 確認した公式情報: Notion Enterprise Search、NotebookLM for business、Slack AI features、Box AI features in Business Plans、Dropbox Dash Help。
確認した公式情報
- Notion Enterprise Search
- NotebookLM for business
- NotebookLM with work or school Google account
- Slack AI features
- Box AI Features in Business Plans
- Dropbox Dash search and explore content
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